非常時に備えたビルの保守点検はお任せください。

株式会社日本防災技術センター

連結送水管

連結送水管は、高いビルなどの火災で建物外部からの消火活動が困難な場合に消防隊が建物内で消火活動を行うための設備です。地上には消防ポンプ車から水を送る送水口があり、建物内の放水口とは1本の専用配管で接続されています。
常に配管内に充水しておく湿式タイプと、冬期間の凍結防止のため普段は配管の水を抜いている乾式タイプがあります。

送水口の種類

送水口は青銅鋳物又はステンレス鋳物で作られ設置場所に応じ、縦双口スタンド型/並双口スタンド型/単口スタンド型/単口壁埋込型/双口Y型などの種類があります。

  • スタンド型送水口

  • 埋込型双口送水口

連結送水管の設置対象になる建造物

(施行令第29条・施行規則第31条)連結送水管、放水口を必要とする建築物に定められています。

  • ①地階を除く階数が、7以上の建築物。
  • ②地階を除く階数が、5以上で、延べ面積が6000㎡以上の建築物。
  • ③1000㎡以上の地下街。
  • ④延長50m以上のアーケード
  • ⑤建物内を道路として使用する部分がある建築物

連結送水管の設置基準

  • ①放水口は建築物の3階以上、又は地階に設ける。
  • ②その階の各部分から放水口までの水平距離は50m以下、アーケードは25m以下とする。
  • ③放水口の設置場所は、消防隊が有効に消火活動を行なうことが出来る位置に設ける。
  • ④主管径は100A以上とする。
  • ⑤送水口は双口形とする。
  • ⑥11階以上の部分に設ける放水口は双口形とし、放水用器具を格納した箱を設置する。
  • ⑦送水口のホース接続口は、地盤面からの高さが0.5m以上、1m以下の位置に設ける。
  • ⑧放水口のホース接続口は、床面からの高さが0.5mm以上、1m以下の位置に設ける。
  • ⑨送水口及び放水口には見やすい箇所に標識を設ける。
  • ⑩配管は専用とする。(ただし、連結送水管の性能に支障を生じない場合はこの限りでない)

日本技術センターの強み

  • 試験結果を記録

    試験の測定経過をコンピュータで記録するため、高い信頼性を得ることが可能です。
    時間経過による圧力変動データは、加圧開始と同時に記録し、測定値をグラフ化して記録します。
    最終報告書に添付しますので、お客様ご自身でもご確認ができます。

  • 安全な点検方法

    乾式の場合は、送水前に、空気圧で配管に異常が無いかを確認し、異常が無ければ送水を開始します。漏水の危険性が低く安全な点検方法となります。
    空気圧変動が僅かでも認められた場合は、目視で確認できる範囲で漏れ箇所の調査を行います。

  • 専用試験車で対応

    専用の試験車は、エンジンポンプ加圧タイプと圧力タンク加圧タイプの2タイプを所有しています。環境条件の違う場合や、同一敷地に複数棟ある場合であっても十分な対応が可能です。
    車両の駐車において道路使用許可を要する場合にも弊社で対応致します。

作業内容について

  • 空気加圧試験

    乾式タイプでは送水時の漏水事故防止のため、送水口側から圧縮空気を送り圧力の変化を測定、漏れの有無を確認します。

  • 水加圧試験

    空気加圧試験により安全性が確認されたのち、実際に水を用いた加圧送水の試験を行います。

  • 圧力変動の測定

    最上階で配管の圧力を測定します。
    測定データをコンピュータに入力し、耐圧性能を判断します。

  • 測定圧力値の変動グラフ作成

    測定データをグラフ表記するので時間経過による変動状況が一目で確認できます。

  • 配管の水抜き

    乾式タイプの場合は、試験後に配管内の水を抜き、元の状態に戻し、点検を終了いたします。最下階や配管ピットの水抜栓を開けて排水します。

点検の流れ

車両と建物送水口とは専用ホースで接続するので、通行に支障が出ないようにホースをまたぐ箇所には通行帯を設置し安全を確保します。配管長にもよりますが、一般的には空気加圧から水圧加圧、水抜き完了まで3~4時間程の作業時間です。

点検日前

敷地外の一般道路に試験車を駐車する場合は、事前に管轄警察署に道路使用許可を申請しておきます。

0:00

点検開始

送水口と最上階の放水口に、それぞれ圧力計が接続された専用ソケットを取り付けます。各階の放水口の開閉バルブが確実に閉まっていることを確かめます。

0:30

確認作業①空気加圧試験

最上階の送水口に取りつけた圧力計と併設接続された専用コンピュータが0値を示すことを確認して試験を開始。試験車からコンプレッサーで徐々に空気を送り0.3Mpaで圧力が保持されている状態を目視及びデータで約3分から5分監視します。

1:00

確認作業②送水加圧の確認

空気加圧試験で異常が無いことを確認したのち、試験車から配管内に送水加圧します。規定の設計圧力値に達したら送水を停止、静圧力値の変動を約3分間監視します。

1:30

確認作業③圧力変動の確認

圧力変動が無いか目視及び測定データで確認します。圧力変動がある場合は、試験を中止し漏水箇所の有無を調査します。

2:30

機器の取り外し

測定試験が終了したのち、試験機器類を取り外し、寒冷地の場合は配管の水抜きを行い作業が終了します。

3:00

点検完了

アフターメンテナンスについて

点検後に設備不具合や異常な動作を確認された場合、或いはお気づきの点がございましたら、すぐにご連絡下さい。24時間のサポート体制で対応いたします。専門技術者が調査し適切な処置で不安を解消します。

実績・事例

連結送水管耐圧試験

  • 大型清掃工場

    期間
    4日間
    総額
    700,000円
    工程
    入札⇒事前打ち合わせ⇒本検査⇒報告書提出
  • データセンター

    期間
    2日間
    総額
    180,000円
    工程
    事前調査⇒見積提出⇒本検査⇒報告書提出

よくあるお問い合わせ

よくあるご質問をおまとめいたしました。掲載している質問でさらに詳しく聞きたいことはもちろん、その他ご相談もお気軽にご連絡ください。

  • 室内の入室は必要ですか?
    基本的に共用部(屋外・屋上・階段・廊下)での作業になり、入室の必要はありませんが、不具合があった場合は調査の為、入室のお願いをする場合もございます。
  • 配管内の水はどうなりますか?
    乾式タイプまたは凍結の恐れのある場合は水抜きします。それ以外はそのまま充水されます。
  • 作業車の大きさは?
    2tトラックでお伺い致します。送水口付近に駐車し作業するスペースの確保が必要です。道路に駐車必要な場合は、道路使用許可をとることもござます。
  • 検査時必要な準備は?
    作業車の駐車スペースと2系統を同日実施する際は2系統目の充水用の水(1t程度)使用のお願いをしています。
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