消防用設備定期点検

点検には6カ月ごとの機器点検と1年ごとの総合点検があります。
機器点検は、損傷や劣化の度合いを確認し、その動作に不具合がないかを点検します。
総合点検では、システム全体の作動状況と個々の機器の性能を点検します。

消火設備

屋内消火栓設備

消火栓箱に収納されたノズルやホースの状態や操作に支障はないかを確認します。

スプリンクラー設備

消火ポンプの吐出圧力や流量を測定する試験を行い、運転性能に問題が無いか確認します。

消火器

外観上の破損や腐食が無いことを確認し、異常が疑われるものは、内部の状態を確認します。

不活性ガス消火設備①

貯蔵ガス容器の液化ガス量を測定し、貯蔵状態に問題がないか確認します。

不活性ガス消火設備②

放出区画ごとに起動試験や選択弁の開放状態を確認します。

警報設備

非常放送機を手動で操作又は感知器と連動し、スピーカーからの音声警報の鳴動を確認します。

自動火災報知設備

音響装置の音圧測定

非常放送設備

避難設備

誘導灯

パネルの汚れなどを清掃すると共に、変色や破損、予備電池の状態を確認します。

救助袋

格納されている救助袋、緩降機、避難ハッチなどを展張して、損傷や操作に支障が無いかを確認します。

緩降機

総合点検では、実際に使用して降下スピードや操作の安全性を試験します。

建築設備・防火設備

排煙設備

個々の排煙口を開放し、同時に排煙機の運転に異常がないか確認します。

防火扉・防火シャッター

火災感知器の作動によって、閉鎖装置が動作するか試験を行い、その閉鎖状況に不具合がないか確認します。

消防設備老朽化点検

消防設備で用いる資材の老朽化を検査し、各部品の点検、交換などを行います。

消防ホース耐圧試験

屋内消火栓、屋外消火栓、連結送水管設備に使用されている消防ホースは、
製造後10年を経過したものは耐圧性能を試験します。
但し易操作性1号及び2号消火栓などの保形ホースを除きます。

加圧レバーで、除々にホースの最大使用圧力まで充水加圧します。

5分間の計測時間をおいて、圧力の低下が無いかを確認します。

異常が無ければ引き続き使用できますが、3年後再び同様の耐圧試験を行わなければなりません。
当社としては、新品ホースへの交換をお勧めしています。

ガス消火設備容器弁の安全性点検

不活性ガス等のガス消火設備に使用されるガス容器の容器弁について、
設置後30年(二酸化炭素を消火剤として用いるものは25年)を経過するまでの間に容器弁の安全性に係る点検を実施しなければなりません。
点検は、ガス容器と一体で取り外し耐圧性能及び気密性能を試験しますので、専用試験施設への移動が必要です。
点検は長期間に及び経費の面からも、当社では容器本体の交換を行っています。

消火器の耐圧性能点検

製造年から10年を経過した消火器は、本体の耐圧性能試験を行わなければなりません。(2011年4月1日より施行)
当社では、消火器に示される使用期限内での本体交換をお勧めしています。