防災には欠かせない非常用発電機の運転性能をチェック

消防法に定める非常電源装置としての自家用発電機は、定期的な保安点検が必要です。
当社では、消防設備士の資格を併有する自家用発電設備専門技術資格者が実施します。

定期点検

消防法による発電機の点検は、
発電機の定格出力の30%以上の負荷運転を実施して性能を確認することと定められていますが、
もともとの設計上の想定負荷が30%を下回る場合では、当該想定負荷による運転で問題が無いことが確認されています。

点検項目

・始動状況の確認 ・連続運転による性能確認 ・動作試験
・始動用蓄電池設備の性能確認 ・燃料及び潤滑油の経年劣化確認 ・負荷試験による運転状況の確認

パッケージ型発電機

パッケージ型発電機

電力施設用発電機

始動用蓄電池


負荷試験

負荷試験を実施しないで発生する障害

一般的に、発電機は内燃機関の動力を用いて運転され電力を供給します。
この動力機関としてディーゼルエンジンが使用されています。
短時間の無負荷運転を繰り返すと、燃焼後のカーボンや未燃焼ガスがエンジン内のピストンやバルブ類、排気系統に付着、
出力不足や機能障害が生じて発電能力を100%発揮できません。
最悪のケースは、運転中に発電機自体が高温となり火災が発生する事例が報告されています。

負荷試験を実施する効果

必要な負荷(想定する電力供給分)による運転で、付着したカーボンを燃焼して排気することから、カーボンの付着を防止でき、運転を確実にします。

無負荷運転を続けると黒煙が多く発生します。カーボンが付着する原因です。

更に負荷をかけると黒煙が減っていきます。

実負荷が100%近くなると完全燃焼に近い状態で運転されます。

安全を担保する負荷試験

弊社では小型の模擬負荷試験装置を使用、全停電ができない施設でも停電作業を伴わずに安全に実施できます。
多くの施設では、負荷試験が行われず実災害等の非常時に運転不能となる事態に陥る危険性に気付いていません。

従来の水負荷試験装置の欠点

スペース・感電の危険性・点検費用の高額という現実が、負荷試験が行われない最大の理由です。
最新型の小型模擬負荷試験装置を導入することにより解決します。

・水を使用することによる感電の危険性が高い。
・4t~10tトラックによる運搬や設置が必要。
・都市部でのスペース確保ができない。
・装置設置に多くの作業員を要し、費用が高額。

大型トラックによる搬入設置

最新型の小型模擬負荷試験装置の利点

問題を解決!

・分割可能な小型試験装置で、運搬設置も簡単。
・発電機に直接接続するので、施設の停電を伴いません。施設営業中において短時間で点検が可能です。
・小型試験機による点検は、少人数での作業となり効率的に実施。低価格での点検が可能です。



模擬負荷試験装置
W600、D1300(300+250+250+250+250)、H600
1ユニット 20~25Kg

負荷試験の方法

①試験装置の設置場所を決定

②仮設ケーブルを敷設

③試験装置とケーブルを接続

④負荷試験を開始
・順次負荷をかけて運転 ・想定負荷で連続運転 ・順次負荷をさげクールダウン

⑤試験終了後は、既設ケーブルを接続

⑥仮設試験装置他の機材撤去